セントライト記念 トライアル

第65回セントライト記念(GII・菊花賞トライアル)

変則開催の今週、日曜日は中山と阪神で、重要なトライアルが行われる。
中山は菊花賞トライアルのセントライト記念、そして阪神では秋華賞トライアルのローズステークスがそれぞれ行われる。
レース名を挙げただけで、もう早くも気合が入る。

まずは中山、セントライト記念から見て行こう。
トライアルの中でも、弥生賞よりも歴史は古く、今年で実に65回目ということになるから、まさに「トライアルのクラシック」である(意味不明・・・)。
中山内回りの芝2200mということで、正月開催のアメリカジョッキークラブカップや、来週行われる天皇賞のステップレースであるオールカマーがこの距離の定番のレースであるが、内回りのこの距離というと、やはり内枠、そして先行馬が有利ということになる。

しかも、今年の高速馬場を考えると、これは例年以上にその傾向が強まる可能性は非常に大きく、道中が速くなる可能性が極めて少ないこの距離だから、人気薄の馬でも先に行けるタイプは積極的に狙ってもよいのではないかというくらい、とにかく馬場が速い。
ということで、今年のセントライト記念をイメージするとすると、昨年のヤマニンエルブがブンブン飛ばして2分10秒台をマークした記憶に新しいレースもそうだが、やはり異常に馬場が速かったコスモバルク-ホオキパウェーブびあの年をイメージすると、今年のセントライト記念も何かヒントが得られるかもしれない。

今年の登録メンバーの中では何と言っても注目がサダムパテックということになる。
春のクラシックは、皐月賞直前までは大本命とされていたが、それが霞んでしまうくらいに、オルフェーヴルの走りは凄味があった。
あれを逆転するというのは相当高いハードルであると言わなければならないだろうが、夏をこえて、どこまで成長しているか、この馬の場合そこが最大のポイントと言うしかない。

そして、ダービー3着のベルシャザールも、不良馬場で着順を大きく上げたという先入観からかもしれないが、しかしやはりあまり上がりが速い競馬になってしまうと、これは少し苦労しなければならないかもしれない。
しかし、高速馬場がダメという印象は決してなく、あのパワーで春よりも前で流れに乗れれば、逆転の目もあるかもしれない。

そして、個人的に注目しているのが、春は京成杯こそ優勝していたが、その後がアラアラであったフェイトフルウォー。
オルフェーヴルとまったく同じ「ステイゴールド×メジロマックイーン」という配合で、距離が伸びればむしろこちらフェイトフルウォーの良さが出る(着順が変わる、とは言っていない)可能性も見逃せない。

その他、穴候補の馬もピックアップできるメンバー構成であるだけに、ここは馬券的にも非常に楽しみなレースになる。
菊花賞に向けて、狙い馬を絞り、軍資金も調達したいところである。