優駿牝馬(第73回オークス)(GI)
今年のオークスは、ジョワドヴィーヴルのリタイアがあったことは別としても、かなりの混戦である。
ジェンティルドンナは確かに強い桜花賞馬であることは間違いないが、しかしことオークスとなると、あまりプラスは見込めないかな・・・というタイプでもある。
まあ正直なところ、典型的なマイラーである。
もちろんこういう時代だから、そうしたタイプが大半を占めて行われることが(それがよいかどうかは別として)すっかり多くなっているオークス、もちろん波乱が起こっても何ら不思議はない。
しかし今年は、マイーラーはマイラーでも、実は例年以上に「(桜花賞よりは)オークス向き」というタイプが多い気がする。
確かに現在の阪神の外回りのマイルをこなせる総合力は、府中の2400mをこなすための必要条件といえるのは間違いないとは思う。
ということは、もちろんジェンティルドンナをはじめとして、あとはその条件をクリアした、あるいはそれと同等のレベルがあると思われる組の力についての「十分性のチェック」が今年のオークスの「予想」そのままであるか、少なくともそういう方向性で間違いではないだろうという気がしている。
そして、あとは成長力とういうことになる。
昨年は、デュランダル産駒のエリンコートが、先週見事に力を証明したホエールキャプチャを3着に退けていた。
この馬もこの時期特有の急成長が大きかった。
2着だったピュアブリーゼにもそれは言えるはず。
昨年のように、「忘れな草賞」がキーワードとなることがだいぶ前からささやかれるオークスであるが、どういうステップをどういう内容で「樫」にたどりついたのか、このあたりを重点的にチェックしたいところである。
基本ではあるが、特に少し特殊なレースであるだけに、そういうところを大事にしたい。
あとは、毎年言っていることではあるが、「応用編」として、「とんでもない大波乱を狙う」、というのも、このレースに関してはアリだと思う。
私はもう決めているが、いちおう参考までそういうところにも触れておこう。
特に、昨年のように「どうせスローに決まっている」と思っているところにきて、「どうせスローでしか逃げない」と決めつけてかかっているジョッキーが平均ペース以上で逃げたりすると、昨年は配当的にそれほどでもなかったが、しかしそういう大波乱も考えられる。
でも、それをどうやって読めというのだ・・・と、思わず誰かに訊きたくなってしまうが・・・
さあ、今週はオークス、来週はいよいよダービーである。
競馬ファンや関係者にとっては一番重要な時期である。
なんだか毎晩(関東地方は)エラく寒いけれど、風邪などひかずに元気に大一番に臨もうではないか!
第29回東海S(GⅡ)
実質一昨年から京都で行われていたが、今年から正式に「京都のダート1900m」で行われることになる東海ステークスである。
別定のGⅡであることは変わりないが、しかし正直言って残念である。
中京のダートの長丁場(2300m)というと、その前身の「ウインターステークス」の時代から行われてきた独特のレースだったから、なんだかとても寂しい思いである。
また、印象としては、トップジョッキーが勝つのは当たり前ではあるが、若手や、苦労人、あるいはいぶし銀のジョッキーもトップジョッキーと同程度に活躍できる場であるという感もあっただけに、その傾向がまた変わってきてしまうのではないかという不安もある。
そして東海Sというと、春の時期に移行されてからはもちろん帝王賞への重要なステップレースであるという意味合いも考えなくてはならない。
特に2300mで行われていた当時には、多くの有力馬が「帝王賞のステップレース」という意識で使われてくる中、ときおり「ここが目標」というタイプの馬が穴を開けるレースでもあった。
そうした波乱含みであるのも、小回り中京のトリッキーなコース、距離で行われたからであった。
まあ、過去のレースポイントをしてどうするんだという声も聞こえてきそうなので、もうやめるが・・・
京都のダートだから、中京に比べて時計は速くなりやすいのが例年であり、今年もだいたい例年と同じような時計が計測されている印象。
枠も当然内枠が有利である。
とすれば、内枠を引いたという前提で、先行馬がかなり有利ということになる。
今年はこれまでに21頭が登録してきているが、昨年の覇者・ワンダーアキュートの名前もあり、おそらくワンダーアキュートが相手でもそれほど力差はないと考えられるゴルトブリッツも連勝可能だろうし、さらには今年に入って平安ステークスでは、先ごろ復活優勝を果たしたエスポワールシチーを先行して押し切る競馬を見せたことで注目されるヒラボクキング、復調してきたバーディバーディや末脚自慢のサイレントメロディ、さらには堅実なニホンピロアワーズ、牝馬のミラクルレジェンドなど、GⅡらしくかなりの好メンバーで行われることになるのはどうやら間違いない。
ということは、かなりの実力馬でも、ここでは「伏兵」という評価を受けることになる馬が大半を占めることになり、ということはつまり、「穴馬」という力関係の馬が「大穴!」という評価を受けるレースになるわけだから、穴党にとってはかなり積極的になっていい今年の東海Sであるという気がする。
穴を狙うのであれば、今回は中途半端ではなく、思い切った狙いをしてみたいと思う。
それにしても・・・京都で「東海ステークス」って、なんかヘンじゃないですか?
第7回ヴィクトリアマイル(GI)
府中のGI6連戦の折り返し、3戦目はヴィクトリアマイルである。
とにかくこのレース、大のニガテである。
まあ昔は「天皇賞・秋」がとにかくニガテで、もう本当にレースに参加するのもイヤというくらいにまったく当たらなかったのだが、あのスペシャルウィーク-ステイゴールドで決した感動の天皇賞・秋で初的中し、それからというものそれほどニガテ意識はなくなった。
もちろんなくなったのは「意識」だけであり、現実はしっかりとニガテなのだが・・・
だからもうそろそろこのヴィクトリアマイルも的中させて、来年から楽しみで仕方がないというレースになってくれればよいのだが、そのためにももう勝負は始まっていると考えなければならない。
注目はアパパネ。
このところレースに対する執念というか、アパパネ特有の勝負根性が完全に影を潜めている。
敏腕調教師と敏腕スタッフがそろう国枝厩舎で果たしてどんな復活劇を見せてくれるのか、あるいはアパパネはもう終わってしまったのか・・・ここがまずはポイントである。
アパパネはかつての三冠牝馬の輝きが徐々に色あせ、「走ってみなければわからない馬」になってしまったのがいかにも寂しいのだが、ここが復活のラストチャンスか。
女王・ブエナビスタが引退して、アパパネにはひところの元気がないということで、新女王の座を狙う伏兵は多彩である。
昨年は三冠レースとエリザベス女王杯でとにかく苦杯をなめ続けたホエールキャプチャがまずはその候補。
前走の中山牝馬ステークスは、ハンデがあまりにもかわいそうであった印象だが、しかし休み明けの影響がかなり大きかった。
そして、福島牝馬ステークスから初のチャンピオン誕生の可能性もいよいよ高まってきたのがオールザットジャズ、この馬は本当に強くなった。
昨年のエリザベス女王杯出走をハナで笑った人もいたかもしれないが、角居調教師のいつもながらのチャレンジ精神、そしてそれをちゃんとプラスにするのだから、人馬ともに素晴らしいと思う。
だからこそ、アパパネに何とか復活してもらって、そして強いアパパネにどこまで食い下がれるのかを見てみたいものだ。
そして問題はマルセリーナ。
岩田騎手が騎乗停止になってしまったからこれはちょっと痛いか。
あとはディープインパクト産駒のマイル適性のプラスでどこまで挽回できるのか、ここに注目ということになるのだろうか。
他にも有力馬は多彩であるが、あとは展開がどうか。
まあこれは金曜の予想のコラムのところでまた考えるとして、ちょっと見ただけで非常にポイントが多そうな今年のヴィクトリアマイル、古馬のチャンピオンレースらしく、好レースを期待したい。
そして、個人的にはできれば(大きい)馬券を的中させて、あの天皇賞・秋のステイゴールドのようにまた大好きになることができる馬が出て来てくれるとうれしい。
と、例によって調子のいいことばかり言い捨てて、ヴィクトリアマイルのレースポイントはおしまいである。
