競馬予想ブログ

第46回共同通信杯(トキノミノル記念・GIII)

先週の京都・きさらぎ賞ではワールドエースが強烈なインパクトを見る者に与え、これで間違いなく世代のトップに現時点で立ったと考えるファンが多いことだろう。
しかしこの世代、特に男馬のクラシック路線は非常に混沌としていて、自身のレベルもかなり高いと思われるマイネルロブストを物差しにすると、これに勝った組、あるいはヴァーチャルの対戦でこれに勝っている組がクラシック候補ということになる。

幸いにして、ワールドエースはまだマイネルロブストとは対戦していないが、今週の注目レースである共同通信杯はマイネルロブストと対戦を済ませて(どちらも先着)いる馬たちが注目を集めることになる。
もちろんディープブリランテとゴールドシップである。
まったくタイプの違う両馬が府中の芝1800m戦で対戦するからこれは興味深い対戦である。

ディープブリランテは、前走不良馬場の東京スポーツ杯2歳ステークスを、道中かかりながら先行して押し切る競馬、デビュー2戦目だっただけに、まだ能力を測りきれない部分がある。
これに対し、ステイゴールド×メジロマックイーンという「あの血」だから、ここまで極力目立たないように本人は努めているのかもしれないが、しかし残念ながらこちらも存在感抜群の芦毛・ゴールドシップ、府中はいかにも合いそうな脚質。

もちろん他にも注目しなければならない馬はいるが、やはりこのレースはこの2頭の直接対決に注目ということにどうしてもなる。
ディープブリランテは、もしかしたらデビュー前からこの路線を決めていたのではないかというくらい順調そのもので、対してゴールドシップはスタートが遅いために毎度苦しい競馬を余儀なくされて、それでいて届かないまでも追い込んで2着は、内容としてはかなりのもの。

ここでのポイントは、ゴールドシップがにわかに出走を決めたという点。
はじめから狙って出走するディープブリランテと、陣営は「調子が良いから」とコメントしながら、実は「ダービーの試走」というのが見え見えであるゴールドシップ、おそらく前者は、同じ父を持つワールドエースがあの競馬だから「負けられない」という思いに対し、後者は「ここが勝負ではない」というスタンスの違いがあるから、ディープブリランテ陣営としてはこのゴールドシップの急遽参戦はおもしろくないだろう。

ということで、穴党ファンにとってこのレースはもうすでに馬券から離れて見守るレースであることがはじめからわかってしまっているが、先を睨んでという意味においては、先週のきさらぎ賞以上に必見レースであるということになる。
ディープブリランテとワールドエースはどちらが強いのかという比較ではなく、まずはディープブリランテとゴールドシップの「この先」、はたしてどういう力関係になっていくのか、これを見極めたいレースである。

今年のクラシック戦線は、きさらぎ賞の翌週に行われるこのレースの内容(「結果」ではない)次第で大きく展望が変わる。
まさに「必見レース」だ。

第105回農林水産省賞典京都記念(GII)

日曜京都のメインは、おなじみの京都記念、伝統のGIIである。
言いたいことがいろいろあるので、まずはレースのおさらいから。
京都外回りの芝2200m戦ということで、いちおう春の天皇賞を目指す路線ということになる。
馬場は外の差し、追い込みが利き始めているが、インが伸びないということも先週まではなさそうであった。
ただ、今週はそろそろ危ないかもしれない。

で、ここからが「言いたいこと」。
今年に入って早々、「最強世代」のトップランクに位置するトゥザグローリーとルーラーシップがすでに東西GIIを勝ち上がり、しかもその内容がまた両者ともに圧巻の内容であったから、やはりこの世代は強いということを再確認させられる思いであったが、今週この京都記念も同世代の強力な馬たちが注目を集めることになる。

と同時に、オルフェーヴル世代の馬たちも、菊花賞2着馬、3着馬の名前が見られ、強い世代の同じくトップランクに位置づけられる馬にどこまで迫れるのか、あるいは逆転があるのかという部分ははもちろん、そこから派生するある考え方は非常に興味深い。
その「興味」の前に、まずは出走登録メンバーを簡単に見ておこう。
少頭数でもこれだけのメンバーであれば限りなくGIに近いレースであることが認識されることだろう。

古馬代表は、天皇賞・秋2着のダークシャドウ、そして天皇賞・春の勝ち馬であるヒルノダムール、さらにはアルゼンチン共和国杯を勝ってジャパンカップでも大健闘の4着に頑張ったトレイルブレイザーである。
これにこの距離得意のゲシュタルトを加えても、すべて「最強世代」の面々ということになる。

対する明け4歳勢は、ダービー、菊と、あの馬さえいなければ2冠馬であったウインバリアシオン、さらに京都外回りは得意、菊花賞3着以来となるトーセンラーの2騎が立ち向かう。
昨年の菊花賞の時点では、少しウインバリアシオンとトーセンラーの力関係は少し差が大きいかな、という思いがないでもないが、しかしいちおうこの2頭にチャンスありというところだろう。

で、その「興味」の部分であるが、もしもここで古馬陣が4歳2騎を相手にしないくらい強い競馬をすれば、4歳世代でただ1頭抜けていたオルフェーヴルと、実はそんなに差がないのではないか・・・と、だいぶ無理をすれば考えられなくもない、ということである。
なぜならば、チャレンジャーという立場で挑む4歳勢が、斤量面を含めて「受けて立つ立場」である古馬勢に立ち向かうという図式だから、4歳勢の立場は「ここはひと叩きで・・・」というイメージではないからである。

これに対し、5歳勢はここでどうしても4歳勢、しかも「2番手以下」を破っておかなければならない理由なんてまったくないのである。
だからもしここで、5歳勢が4歳勢にとって「歯が立たない相手」だったとすると、この後もしかしたら・・・の可能性も見出せるかもしれないという「興味」である。
個人的な感覚で言えば、そういう結果がここで出たほうが、先がおもしろくなるかな、という願望もややある。

ただ、逆になってしまった場合、これは恐ろしいことになる。
なぜならば、これまで(私なんて未だに・・・)あれだけ「最強世代」と喧伝されてきた世代のレベルはいったい何だったのか?という疑問が突き付けられることはどうやら避けられそうもないからである。
それは怖いなぁ・・・

いずれにしても今年の京都記念、ウインバリアシオンの走りに大注目である!

第47回デイリー杯クイーンC(GIII)

シンザン記念を皮切りに、京成杯、そして先週のきさらぎ賞と、クラシックへの足音も着実に大きくなりつつある時期に、また今週東で大注目のレースが行われる。
もちろん日曜メインの共同通信杯であるが、しかしまずは桜花賞への挑戦権(賞金獲得)をかけた土曜府中のメイン・クイーンカップからレースのポイントに触れたいと思う。

府中の芝のマイル戦で行われるおなじみのクイーンCであるが、よく知られる通り、不思議と桜花賞とのかかわりが希薄なレースである。
府中のマイルをこなしているのにもかかわらず、どうして阪神のマイル戦である桜花賞と、阪神競馬場の改修前も含めて疎遠であるというのが妙と言えば妙である。

ただ、このレースの勝ち馬が後にちっとも走らないというわけではなく、比較的近いところではヒシアマゾンやウメノファイバー、コイウタ、リトルアマポーラといったあたりがGI馬になるまでの成長を遂げてきている。
他にもイブキパーシヴと昨年のホエールキャプチャ、これら芦毛2騎は桜花賞で2着に入る健闘を見せているものの、なぜか「優勝」のふた文字がどうしても遠いレースである。

考えられるひとつとして、クイーンCを経由して桜花賞へ向かうというローテーションがどうなんだという意見も多いようだが、これだけ長い歴史なのだから、それもあまり説得力があるとは思えないし、とすると、これはあまり言われていないことだが、このクイーンCを使われるのは圧倒的に関東馬が多く、少し前まではその関東馬がクラシックで大苦戦を続けていたということが実は一番近いのではないかと個人的に考えている。

ということは、ここ数年、特に牝馬戦線では、関東馬も関西馬もそれほど差がないレベルで競馬できていることから、そろそろここから桜花賞を制覇する馬が現れてもいいころ合いではないかという気がしている。
だからこのレース、あくまでも「桜花賞」を視野に入れて改めて注目したいレースである。

先にも触れた通り、寒い時期の府中のマイル戦ということで、できることならここで余裕を持って勝ち上がりたいところだ。
実際、ヒシアマゾンは桜花賞への出走権がなかったから別として、イブキパーシヴやホエールキャプチャは「楽勝」の内容であり、またくしくもこれも芦毛だが、アクシデントがなければ桜花賞でも・・・と思われたエイダイクインあたりもあまり消耗しないレースで桜花賞では本命視された歴史がある。

うーん・・・とするといよいよ今年こそ桜花賞のタイトルを目指せるクラスの馬(できれば非ディープ産駒)が登場してくれると、牝馬クラシック戦線は俄然おもしろみを増すはずである。
そういう馬に期待しながら、限りなく「大穴」に近い馬を探し出したいものだ。
ますはこのレースの勝ち馬の「勝ち方」に注目してみたい。

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