エルムS 札幌

第16回エルムS(GIII)

今年で16回目を数えるエルムステークス、今年もまた月曜日の開催である。
このエルムSというと、なぜか月曜開催が非常に多いというイメージがあるのだが、ということは、馬券を買ってもまったく当たりそうもないというイメージもまた膨らんできてしまう・・・

いや、そんなことではいけない。
確かに秋競馬がスタートしても、やはり夏競馬、そして春競馬と同じくかなりの絶不調である(ちなみに、先週のWIN5は、5レース中1レースだけアタリ・・・)が、しかし、好調期というのはけっこう突然やってくるし、それに大穴馬券というのは、絶不調のときこそ的中できるものである。

ということで、さあ、今年はなんとか参加までこぎつけたいエルムSであるが、このレースが行われるのは、開催も折り返しに入った札幌のダートコースの1700mという、少し特殊な距離で行われる。
芝の1500mとかダートの1700mとか、いかにも札幌らしいという雰囲気ではある。
コース形態からも、当然先に行く馬が有利になる。
やや深い札幌のダートでもやはり同様のことが言える。

今年の出走馬は、とにかくバーディバーディの存在が目を引く。
オーロマイスターは、昨年の南部杯でエスポワールシチーを破ってからどうも調子が戻らずにいるが、こちらバーディバーディのほうは、やはりこのオーロマイスターをはじめ、エスポワールシチーらの強い先輩の胸を借りたのが非常に大きな糧になっているという印象は確かにある。
しかし、今この馬にとって何としても欲しいのは「結果」だろう。

凡走はしないのだが、どうしても先頭ゴールが遠いというのが現状。
ここ6走で、実に5回の3着があるくらいだから、いくら馬主孝行の成績とは言え、オーナーサイドだってこの成績はひとつもうれしくないといったところが本音だろう。
しかし、これまで戦ってきたメンバーと比較すれば、ここは明らかに相手が弱くなっている。
ここは大きなチャンスだろう。

しかしここはエイシンモアオバーやランフォルセといった上がり馬や、ダイシンオレンジという実績馬もいることだから、ローカルのGIII戦とは言え、かなりハイレベルの争いになる公算が大きい。
底力勝負になって、勝ちから遠ざかっているバーディバーディが力でねじ伏せることができるか、そこが最大の焦点だろう。

芝からついに路線変更を敢行するマンハッタンスカイや、相当久々のダート戻りということで、どの程度までカンが戻っているかが大きなポイントとなりそうなシャインモーメントなど、別路線組がどこまで有力馬に食い下がることができるのか、このあたりにも注目である。