第54回産経大阪杯(GII)
先週は、高松宮記念をはじめとして、あまりにも大振りしすぎてしまった。少し反省している。
今週、こちら大阪杯に限っては、夢ばかり見るのは控えて少し落ち着いて検討する。
ここにきてまた天気がぐずついているが、日曜日はどうやら良馬場でできそうな雰囲気である。
余計な要素を考える必要なく、「力比べ」を読むことが最優先される。
今年に入って2戦目となるドリームジャーニーは、京都記念同様の59kgでも、
やはり前走の状態、内容からここで凡走の可能性は極めて小さいという気がする。
今年は例年に比べてそれほど暖かくはない印象ではあるが、
天皇賞はもう間近、おそらく多少なりとも絞れてこよう。
先週の阪神メインは3歳牝馬限定の500万条件の特別戦であったが、
芝の1800mでアマファソンの勝ち時計は1分48秒2。
道中後方2番手から追い込んでの勝利であった。
印象としては、先々週までのかなりパワーが必要な馬場状態から、
多少なりとも回復傾向にある気がする。
古馬のオープンクラスの面々に馬場状態云々を言うのも失礼かもしれないが、時計はいく分回復、
しかし当然追い込みも十分に利く馬場であるということが言える。
とは言え今年の大阪杯は、ドリームジャーニーを別とすれば、
それほど骨っぽいメンバーは出走してきておらず、いくら追い込みが利くとは言っても、
これなら前残りも十分に考えられるメンバーである。
ずっと追い込んで届かない競馬が続いていたが、
前走の準オープンを一転の逃げで鮮やかに逃げ切ったショウナンライジンにもう一度期待してみる。
前走は確かに少頭数、馬場の恩恵にあずかったなどといったファクターは少なからず存在し、
しかも人気薄の逃げイチということで、まあよくある穴のパターンに嵌ったということはできよう。
しかし、いきなりの大阪杯参戦で再びノーマークになること必至のここは、
相手は強くても前残りを狙うタイミングではある。
外枠でも速いメンバーではなく、行く気さえ出せば、
おそらく格上の馬たちは鷹揚なスタンスでどっしりと構えるだろう。
ショウナンライジンの芦毛の馬体は、母の父であるハイエストオナーから受け継いだもので、
皐月賞でもおそらくそこそこ人気になってしまうであろうレーヴドリアンの近親にあたる。
成長力は十分で、変わり始めるとガラリと変わってくることも少なくない。
少頭数の準オープンあたりでも人気薄であったにもかかわらず強気に大阪杯にぶつけてくるというのも、何かしらの根拠があるはずで、さすがに頭とは言わないが、馬券圏内なら十分可能と見る。
確かにこのメンバー相手で57kgは楽ではないが、狙うならここかな・・・という気がする。
相手はドリームジャーニー。ここで多くを語る必要はないだろう。
単穴は、「そろそろ」があっていいシェーンヴァルト。
この馬は昨年のダービーからずっと期待していたのだが、なかなか勝ちに恵まれていない。
前走はどこか「確勝を期して」という雰囲気があったものの、
老兵マヤノライジンに足元をすくわれてしまった。
ただ、相手なりに走る堅実さは、大阪杯レベルの重賞では不当に人気を下げる可能性があるので、
ドリームジャーニーがまだ叩き台の段階であるここは、ひょっとしたら・・・もある。
アテにはできないが、このメンバーなら2番人気になっても何ら不思議はないだけの力量はあるはず。
そして、力をつけたテイエムアンコールの台頭も十分可能である。
前走の中山記念はあまりにも人気がなさすぎた。
地味なタイプだけにここもそれほど人気にはならないはずだ。
あとはヤマニンキングリーの押さえまでとする。
◎ ショウナンライジン
〇 ドリームジャーニー
▲ シェーンヴァルト
△ テイエムアンコール
△ ヤマニンキングリー