大阪杯 天皇賞

第54回産経大阪杯(GII)

かつてはトウカイテイオーが勝ち、そしてその翌年にもメジロマックイーンがレコード勝ちしたレースが今週の産経大阪杯である。

ここ4年でも、カンパニー、メイショウサムソン、ダイワスカーレット、ドリームジャーニーと、
錚々たる名馬たちの名前が連なる。その前にもネオユニヴァースが優勝していた。

ダイワスカーレットが勝った年は、ゴール前はまるでGIレースを見ているかのような激しく、
迫力あるレースになった。
GI級の馬ということで、男馬であれば58kg~59kgを背負わされるにもかかわらず、
そうした馬たちがしっかり結果を残していることから、
あまりに穴を狙いすぎるのも少々無理があると言えるレースである。

やはりこの時期ということで、目標となるのが天皇賞・春であるケースが多く、
阪神大賞典や日経賞とともに「王道」のステップレースであることからも、
そうした有力馬がどのくらいの仕上がりを示し、
そしてまた本番の長丁場でどういったパフォーマンスを披露することができるか、
そうした部分を判断することが重要なレースである。

今年はおそらく例年よりも多少時計がかかるだろうから、
最右翼となるであろうドリームジャーニーにとっては、歓迎の馬場ということができるだろうが、
男馬としては小さなドリームジャーニーにとって、
問題は、京都記念同様の59kgということになりそうだ。

ローズキングダム同様、このあたりで馬券圏外から遠く去ってもらっては困るのだが、
ここがステップレースであることには変わりない。
そういった意味では、今年は多少波乱の要素もないとは言えないだろう。

古馬と言うことで、当日それほど馬の状態を云々する必要がないだろうが、
暖かくなってきているだけに、中間の動きにはよくよくチェックする必要だけは、
ドリームジャーニーに限らずあるだろう。