中京記念 ハンデ

第59回中京記念(GIII)

何か、1週間遅れたことによって一気に難しさが増した印象がある今年の中京記念。
もちろん「小倉」で行われる中京記念である。
先週本命にしたのがシャドウゲイトであったが、その根拠は、少し時計もかかり始めるであろう小倉で行われること。
1週ずれ込んでもそれほど馬場状態には変わりはないだろう。
であれば初志貫徹、ここはもう一度大外のシャドウゲイトを推す。

詳しい根拠は先週の予想のコラムでも述べたとおりであるが、あらゆる意味であの予想のコラムを投稿した直後に日本中の時間が停止してしまった。
今週の中央競馬は「復興支援競馬」である。
シャドウゲイトには、その「失われた時間」を取り戻す意味でも期待する。

相手は勝浦騎手のダイワジャンヌ(2枠3番)。前走は果敢にも、トーセンジョーダンが勝ったAJCCに55kgで出走してコンマ3秒差の5着と掲示板を確保。
これはゆっくりゆっくりではあるが、それでも着実に力をつけいてる。
今回は2kg減の53kgで出走できるから、これは有利だろう。
AJCC当時よりも少しでも暖かくなったのは6歳牝馬のダイワジャンヌにとってはプラスは大きいだろう。

であれば、男馬で53kgというのはもっと有利と考えられるドモナラズ(5枠9番)が再び「どうにかなった!」ということにならないだろうか。
展開的には1週前のメンバーのほうがこの馬には向いた可能性はあるが、今週のメンバーのほうが少し薄くなった印象がある。
なかなか大外一気の追い込みは利きにくい気もするが、シャドウゲイトについていくイメージでスパートしてもらいたいという気がする。これが単穴。

ダイワジャンヌと同じく、中山牝馬ステークスに登録していた組がスライドでこちら中京記念に回ってきたということは、これらは体調が十分であるということが言える。
特に、7歳牝馬セラフィックロンプ(3枠6番)は、中山牝馬Sよりも小倉回りのほうが合う。
前走の京都記念は、男馬相手に果敢に先行して見せ場を作ったが、あれはメンバーが強かったという以上に、セラフィックロンプ自身がまだできていなかったという印象。
だから、むしろ1週遅れはプラスに働く可能性はある。
今度は粘り込む。これが押さえの筆頭。

そして、シンメイフジ(1枠2番)の復活にも期待したいところ。
間隔が空いた前走は大井のTCK女王杯5着。
叩かれ2走目ということで、 上積みは間違いなく大きい。
ただ、こちらはそのまま中山牝馬Sのほうがありがたかったのではないかという気がする。
あとは当然ナリタクリスタル(2枠4番)と武豊騎手。
難しいところのあるナリタクリスタルが武豊騎手とのコンビでマイナスがあるとは思えない。
本来であれば手の内を知り尽くしている幸騎手が乗るはずだったが、武豊騎手としても、後輩にあたる幸騎手の悔しい思いを背負っての出走ということになるから、おそらく心中には期するものがあるだろう。

そして、小倉で3連勝を飾ってここが試金石となる4歳牝馬のラフォルジュネル(4枠7番)。
ただ、これは人気になってしまいそうだから、押さえる程度にとどめたい。
そして大ベテランのマヤノライジン(7枠13番)が登録してきたのは少し注意しておきたい。
他にも、先週名前を挙げたチョウカイファイトや、小倉は合うブロードストリート、そして、本来一番重視しなければならない小倉大賞典の勝ち馬・バトルバニヤン、小倉後者のアンノルーチェなど、買いたい馬はたくさんいるが、とてもではないが印は回らない。
そのくらい難しいレースであり、いかにも中京記念らしい中京記念になったというのは少しうれしい気もするが、果たして馬券は・・・

◎ シャドウゲイト
〇 ダイワジャンヌ
▲ ドモナラズ
△ セラフィックロンプ
△ シンメイフジ
△ ナリタクリスタル
△ ラフォルジュネル
△ マヤノライジン