こちらも「夢」!ミッドサマーフェア大楽勝!~第47回フローラS(GⅡ)
心配をして損をした――
男馬では3頭ピックアップした今年の注目3歳馬がなかなか頑張ってくれていたのだが、牝馬はたった1頭の「注目馬」が桜花賞には出走できずにガッカリしており、それどころか、桜花賞出走を目指してやや無理使いされていたような印象すらあったが、オークストライアルで大きく成長した姿を見せてくれた。
ミッドサマーフェアは大楽勝であった。
正直、この馬は春2冠も夢ではないのではないかと考えていたのだが、このところの強行軍で少し厳しいローテーションになってしまい、もうあまり無理をせずに休ませてもらいたいなぁ・・・などと考えていたのだが、しかしフタをあけてみればそんな不安はまったく関係なかった。
今日はプラス10kgで馬体はフックラ、道中もこの馬特有の難しさをほとんど見せず、いやぁ・・・大人になった!
もちろん強行軍で使われてきたツケがどこかで現れてしまうのではないかという一抹の不安はどうしてもぬぐいきれない部分もあるが、しかし今日の内容を見れば、そんなものは考えないほうがいい・・・そんなふうに割り切れるくらいの内容であった。
このメンバーではあまりにも力が違った。
考えてみれば、3歳牝馬が春の府中の芝2400m戦を走破するために最も必要になることと言えば、それは「タフさ」だろう。
一昨年のアパパネや、その前のブエナビスタなどを思い返してみればそれも納得できる。
本当ならもっと楽にクラシックの舞台に立つことができたと思うが、これだけ強行軍で使われながら身体を増やし、そしてトライアルを完勝するくらいだから、これは本番でも大きな期待を寄せることができよう。
ジョワドヴィーヴルがあまりにもかわいそうな骨折の憂き目に遭ってしまったが、代わって新たなスター候補の誕生を喜びたい。
そして、今回のメンバーのレベル自体、例年のフローラステークスに比べるとそれほど低くないという印象だったから、サンテミリオンに続いて、このレースからのオークス馬の可能性も同時に高まったのではないかという気もする。
世代全体のレベルがあまり高くない印象だから、こういう距離のレースを完ぺきな内容で勝ったのだから、これは間違いなく最有力候補の1頭である。
2着のアイスフォーリスは、ステイゴールド産駒の芦毛ということがあってか否かはわからないが、正直まさかこれが2番人気になるとは思っていなかった。
まあそのくらい難しいメンバーだったということは間違いないが、今日のところは相手が悪かったといわなくてはならない。
ただ、この馬は距離延びても大丈夫な走りだから、こちらも勝ち馬同様本番でも期待したい。
ステイゴールド産駒の快進撃はまだまだ続く。
そして3着のダイワデッセーは大健闘の走りを見せ、権利をモノにした。
これは見事。
そして鞍上の武士沢騎手は「らしさ」全開である。
もともと私はこのレースがいつかとんでもない大波乱を呼ぶと考えており、毎年のように「超大穴」を狙っているのだが、今日は15番人気を本命、14、16、17番人気の馬を3着押さえしていながら、このダイワデッセーは見事に消してしまった・・・まったく自分のヘタクソさもここまでくると我ながらすばらしく思えてきた。
あはは!
しかしこれは人気で2着のアイスフォーリスとはそれほど差の無い競馬、しかも差す競馬で3着だから、これも本番では意外と侮れないかもしれないという気がする。
この時代のオークスは、血統的に向く馬がいない以上、何が起こっても不思議ないから、個人的には上位2頭同様、本番でも注目したいと考える。
期待したコスモアンドロメダは、位置取りも流れも予想したとおり、誤算といえば、もう少し雨が早くから降ると考えていたことだが、しかし多少できていなかったところがあるにしても、今日のところは力が足りなかったということだろう。
京成杯以来だったのもやはり響いたか。
これは少し残念であった。
それにしても、勝ったミッドサマーフェアはモハメド殿下の持ち馬だったんですね・・・
くしくも昨年男馬では「夢」を託そうとしたデボネアも同じくモハメド殿下の所有だったから、昨年の悔しさを今年こそ晴らしてもらいたいものである。
まあ別にモハメド殿下に肩入れする理由はないけれど・・・
西のほうも少し振り返ると、勝ったシルポートは開幕週のきれいな馬場と、得意の雨馬場を存分に生かした単騎の逃げが鮮やかに決まった。
いかにもシルポートらしい逃げ切りであった。
2着のダノンシャークは、インしか伸びない馬場を読み切った福永騎手の好騎乗も光り、シブく賞金を加算した。
期待したトウショウフリークは、さすがに初めて芝のGⅡに挑戦したということで、やはり厳しかったという内容だったが、しかしラストもギリギリまでタレずに頑張った6着、今後に期待できる走りであったと思う。
それにしても、人気のリアルインパクトはちょっと心配である。
先週の皐月賞でもアダムスピークが不可解なシンガリ負けを喫していたが、これは原因がはっきりした。
リアルインパクトも、まともな状態ならまずシンガリ負けということはないという気がするのだが、うーん・・・ちょっとこれは気になる。
無事であれば、またマイル路線でパワフルな走りを見せてもらいたいとは思うが・・・
第43回読売マイラーズC(GⅡ)
ハイレベルのメンバーが集う今年のマイラーズカップ、開幕週の馬場に多くの先行馬が集まったことが注目されると同時に、開催が替わってもちっとも変わろうとしない「天気」にもまた注目しなければならない。
日曜京都の天気は雨・・・またもや道悪で行われることになりそうだ。
昨年のマイルチャンピオンシップを雨馬場で勝ったエイシンアポロン(8枠16番)は、引き続き池添騎手で58kg、BMSがサドラーズウェルズの同馬、雨は大きなアドバンテージになりそう。
そして、昨年の安田記念を勝ったリアルインパクト(7枠14番)は、前走「重」の中山記念を完敗の3着。
当時は57kgだったが今回は58kg、岩田騎手は前走に続いてここが3戦目の手綱となる。
もう1頭どうしても注目しなければならないのが、大外枠に入ったグランプリボスと先週皐月賞を勝った内田騎手のコンビ
これは前走が57kgで初ダートのフェブラリーSであったが、12着と惨敗を喫していた。
内田騎手は引き続いてコンビ2戦目となる今回、先週の競馬を見せられてしまうと何かしら策がありそうな気がしてくる(まさか最後方に下げることはないだろうが)。
行く組も豊富だから、差してくるダノンシャーク(2枠3番)や最内枠のトーセンレーヴあたりもそれほど差のない評価を受けることになりそう。
そしてその中では、前走鮮やかに逃げ粘ったシルポートが、これも雨が降れば強気になれる。
しかしシルポートは8枠17番という枠が果たしてどうか。
同型のコスモセンサーが3枠6番という絶好の枠を引いたから、ハナを主張するならばこちらが行く可能性もあるが、いずれにせよシルポートやコスモセンサー、さらにはトウショウフリーク(3枠5番)、そしてこのメンバーで敢えてその必要はないとは思うものの、いちおう好枠の2番枠を引いたリーチザクラウンもこれに加わるようだと流れはかなり厳しくなり、決め手あるダノンシャークや、折り合いに難のあるトーセンレーヴあたりにはおあつらえ向きに流れそうな気がする。
ただこの両馬、道悪が上手い印象がない。
どちらも稍重までなら持ちこたえられるかもしれないが、走りがきれいなディープインパクト産駒ということで、できれば高速馬場を願いたいところではないか。
そして、前走はどうも仕上がり途上であった印象もあるレッドデイヴィス(4枠7番)は、今回も安藤騎手とのコンビで逆転を狙うことになる。
この馬の位置取りに注目しなければならない。
今回はかなり後ろからの競馬になる予感がある。
流れと馬場がポイントになる今年のマイラーズCであるが、もうひとつポイントは京都コースに替わること。
長い直線がほぼ平坦である外回りコースだから、多少雨が降り、そしてある程度厳しい流れになったとしても、やはり開幕週であれば、昨年以上に前は止まらない可能性が大きい。
今回は無理に行かなくてもよい立場のトウショウフリークから入りたい。
トウショウフリークは、少し前まではエスポワールシチーらダートのトップクラスと一緒に競馬をしていて、あの厳しい中に入っても果敢に先行する競馬で自らを鍛えてきた。
トウショウフリークにとって厳しい流れは全然苦にならない。
ここ2戦、芝のマイル戦はほぼベストと思われる内容で、ここが芝3戦目、前走は岩田騎手の消極的な競馬がアダとなっての負けだから人気も下がるだろうし、ここが狙い目という気がする。
そもそもこの馬はあのスイープトウショウの下、走りからも芝が合わないはずもなく、いきなり重賞挑戦というわけではないから、いくら行く組が多いとは言え、ダートのあの厳しい流れに比べれば多少は楽ができそうな芝であればトウショウフリークにとって圧倒的にプラスが大きいのではないか・・・そんな狙いである。
素質に期待したい。
相手はリーチザクラウン。
馬場悪化があればいよいよこの馬の出番か・・・という気がしている。
おそらく思いだされることと思うが、ロジユニヴァースが勝ったあの泥んこダービーの2着がこのリーチザクラウンであった。
あまりにもタフな競馬になってしまったため、あの世代のダービー上位組は、凱旋門賞2着のナカヤマフェスタ(ダービーは4着)を含み、その後みなダウンしてしまったが、リーチザクラウンはさらに骨折に見舞われる不運もあって、なかなか流れを作ることができずにいる。
ダービー2着以降の馬場はというと、1度稍重があっただけであとはすべて「良」で行われてきたというのもこのリーチザクラウンにとっては不運であった気がする。
今回は馬場適性に賭けたい。
そして単穴は、やはり人気でもエイシンアポロンということになるか。
ただこの馬、サドラーズウェルズの影響からか、あるいは昨年の毎日王冠でアタマだけ足りずに馬券をはずしたせいかわからないが、あまり休み明けがいいという印象がなくなってしまった。
毎日王冠のときには確か「休み明けだから狙える!」などと考えていたのに・・・
今回は決して順調な調整過程ではなかったのではないかという危険性も含めて、少し評価を下げたい気もする。
そして、エイシンアポロンが単穴であれば、その毎日王冠でこれに勝っているミッキードリーム(5枠9番)はどうしても押さえなければならないし、当然人気のグランプリボス、リアルインパクトも消すわけにはいかない。
特にこれらはどちらも今年に入って1度使われているという強みがある。
そして最後に、道悪はおそらく合うダノンヨーヨー(7枠15番)までとする。
重以上に悪くなったら、クロフネ×ティンバーカントリーというタフな配合のヤマカツハクリュウという馬の評価を上げたい。
◎ トウショウフリーク
〇 リーチザクラウン
▲ エイシンアポロン
△ シルポート
△ ミッキードリーム
△ グランプリボス
△ リアルインパクト
△ ダノンヨーヨー
重注 ヤマカツハクリュウ
第9回福島牝馬S(GⅢ)
ヴィクトリアマイルへとつながる福島牝馬ステークスということで、ローカル福島のGⅢ戦にしては珍しくハンデ戦ではなく「別定戦」で行われる。
だから、実は本番のヴィクトリアマイルで通用しても不思議ないメンバーが集まっても驚けないのだが、例年あまり本番には直結しにくいレースとなっている。
ただ、今年のメンバーを見ると、私などもうすぐにでも上位に数えたい馬が目に付いてしまうくらいだから、今年は決して「ローカル重賞」という雰囲気のメンバーではない。
人気になりそうなのが、脚質的に福島の短い直線でどうかという部分はあるが、しかしやはりこのところ急激に力をつけてきたオールザットジャズ(2枠3番)あたりかな、という気がしている。
やや無謀ではないかと考えられたエリザベス女王杯で、最高、最強のメンバーとあえてぶつけて惨敗。
しかしそれがまったく無駄にならなかったオールザットジャズは、その後3戦2勝2着1回で、しかもその2着が前走のGⅢであったことが評価できる。
前走は決して展開が恵まれたわけでもなんでもなく、実は一番苦しい競馬でありながら、しかも、あのメンバーが相手ならそれほど軽いとも言えない53kgで2着というのは立派意外の何物でもない。
今回も同じ53kgで出走・・・人気でもまともならこれは有力だろう。
ただし、ややトリッキーな福島の芝1800m戦で行われるとなると、あまり「まとも」に収まらないと考えるほうが無難である。
しかもこの時期だから、馬以上に騎手の「小回り巧者」がそろっている。
人気通りに決まらないというほうにどうしても気持ちは向いてしまう。
他の人気勢では、珍しく福島に乗りにくる武豊騎手とアカンサス(5枠10番)、安定株のマイネイサベル(7枠14番)、アスカトップレディ(8枠15番)、ビッグスマイル(6枠11番)あたりだが、これらがみな負けてしまうような波乱も個人的には「アリ!」と考えている。
松山騎手に乗り替わったトゥニーポート(4枠8番)に期待する。
このメンバーだとおそらくこれがハナということになるだろう。
このところあまりにも負けすぎの感があるが、しかしここ数戦は男馬相手の、しかもGIに出ても馬券になるレベルの相手だったから、ある意味仕方がないところもある。
しかも前走は初めてのダート戦での惨敗だったから、これが少し気の毒ではあるが、しかしこの馬の父は、今や日本の競馬界を背負って立っているステイゴールドである。
そんなことくらいでくじけるはずがない。
ステイゴールドというと、まあドリームジャーニーやオルフェーヴル、しかも先週はゴールドシップが勝ってしまったからますますそのイメージが強くなってしまう部分もあるが、しかしもともとはマイナー(路線)な種牡馬であり、どちらかというとローカル場所のほうがずっと産駒の成績はよかった。
あのアルコセニョーラなどは、この路線ではステイゴールド産駒の代表格である。
メジロマックイーンの血が入ってしまうと突然馬が別のステイゴールド産駒になってしまうだけのことであり、基本はこういうところで穴をあけるタイプが多い。
ここは牝馬相手、若者らしく思い切りのよい騎乗はなかなか好感が持てる松山騎手、今回は思い切って行ってもらいたい。
そして、トゥニーポートの良さを存分に出してもらいたい。
期待している。
そして相手がまた難しいのだが、ここも狙ってトウカイテイオー産駒のトウカイライフ(3枠5番)という馬を買う。
母の父がリアルシャダイだから、あまりこういうコースに適性があるとは思えないが、しかし先週の雨開催で急激に馬場悪化があったとき、ダートでしか勝ち鞍を上げていないこの馬が一番合ってしまう可能性もあるかな、という考えからである。
開幕週と変わらぬ高速馬場ではおそらくまったく勝負にならないはず。
最近は造園技術が優れているからなぁ・・・
お母さんは福島の長丁場で勝ち鞍をあげるなど2勝(全3勝中)、これはボールドルーラーの血が入っている関係で、小回り平坦に適性があったと無理やり思いこむことにする。
鞍上の村田騎手も、江田照男騎手と並んで「あり得ない」馬を持ってくることは多く、先に触れた「ローカル後者の騎手」という意味では中舘騎手と並んでこれに該当するジョッキーである。
これは土曜日のレースを見て、馬場が悪化しているようなら買いたい。
そして単穴は、ここも大穴狙いでカルマート(3枠6番)と勝浦騎手。
この馬もこのところまったくいいところなく敗れているが、あの紫苑ステークスはいったい何だったのかと思われるような不振が続いている。
前走も狙ったのだが、この馬は少し不器用というか、手前を替えるのがヘタクソだなぁという印象がある。
このあたりは当たりの柔らかい勝浦騎手でうまく馬をコントロールしてもらえると、血統からは福島で意外と狙えそうな気もする。
ここだけもう一度買う。
さあそして人気勢ということになるが、当然オールザットジャズが押さえ筆頭で、しかしこれは頭でも買いたい。
それから器用さがあるアカンサスと武豊騎手、しかしこれはもう少し内が欲しかったのではないか。
そしてアスカトップレディ、コスモネモシン(1枠2番)の復活、そしてマイネイサベルまで押さえる。
他ではいちおうアニメイトバイオ(4枠7番)の復活までおさえるつもりである。
上位3頭のうち、トゥニーポートとあと1頭来てくれぇ・・・
◎ トゥニーポート
〇 トウカイライフ
▲ カルマート
△ オールザットジャズ
△ アカンサス
△ アスカトップレディ
△ コスモネモシン
△ マイネイサベル
