京王杯SC 安田記念

第56回京王杯スプリングC(GII)

今週の土曜府中のメインは、この時期のおなじみのレースである京王杯スプリングカップである。
京王杯スプリングCと言えば、府中の芝1400mで行われる安田記念へのステップレースである。
オークスやダービーはおろか、まだ古馬牝馬チャンピオン決定戦のヴィクトリアマイルも翌日に控えるという状況で、今年の絶不調の馬券のことを考えると、安田記念のことなんてまだまだ先のことだとグチの一つも口をついて出てきそうだが(と言いながら、ちゃっかりグチッていますね・・・)、そんなことも言っていられない。
なんと言っても波乱の傾向が大きい京王杯SCなのだから。

かつてこの京王杯SCと言えば、本番の安田記念に向けて外国馬が出走してきて話題を呼んだものだ。
時として大波乱を巻き起こし、またある時は大本命がものすごい強さを発揮していた。
しかし今年はそんな「お騒がせ組」は出走せず、おなじみの日本馬だけのレースになりそうである。
登録は31頭いるが、中でも注目したい馬は何頭もいる。
まず名前を挙げてみたいのが、出否のほどは明らかではないものの、ダート路線で頑張ってきたカジノドライヴの名前。

出走へのボーダーラインが明確ではないため、出走意思があったとしても出走が叶うかどうかは微妙なところであるが、今年の府中の芝コースは昨年ほどの猛時計が計測されているわけではなく、完全なダート血統のパワーが効率よくスピードに変換できれば、ここでは台風の目となるかもしれない。
まあ、まずは出走ありきではあるが・・・
そしてなんといっても、高松宮記念の大きな不利が心配ではあるが、おそらく人気になると思われるのが、ジョーカプチーノだろう。
そして、その高松宮記念ではこのジョーカプチーノに先着していたサンカルロも、この距離はとにかく走る。
これが1番人気だろうか。

加えて前走少しいいところが見えてきたショウワモダンがここも59kgで元気に出走してきそうだ。
元気と言えばこちらシルポートは誰にも負けていない。
こちらはすっかりマイラーとして定着してきたが、1400m戦でどうかが最大のポイントだろう。

春の府中の場合、開幕週よりもそれ以降の時計が急激に速まるケースが少なくなく、先週のNHKマイルカップの時計からも、ここは19秒台も可能な馬場であり、絶対的なスピードがなければ馬券に食い込むことができないだろう。
とは言え、府中のレースだから頭から決めつけるのは危険だが、近年の1400m戦はマイラーではなく、スプリンターの舞台という気がするだけに、時計が速くなればやはりスプリンターが台頭する余地は大きいのではないかという気がしている。
まあ、そんなところをよりどころにして、ニガテなレースではあるが、今年もがんばってチャレンジしよう!