京都ハイジャンプ 障害

第13回京都ハイジャンプ(J・GII)

クラシックや古馬チャンピオンシリーズが始まり、また海外でもケンタッキーダービーやオークス、イギリス2000ギニーなどが始まっている関係でなかなか注意が向かないということもあるが、とにかく非常に久々という印象もあるジャンプの重賞が今週行われる。
土曜日の京都で行われるジャンプの重賞は、今年で13回目を迎える京都ハイジャンプである。

ジャンプの格付けでGIIということで、震災の影響で中山グランドジャンプの延期が決定し、その施行時期は未だ決定されずという、いかにも宙ぶらりんという感じが強いジャンプ路線では、ここはステップレースというよりは、春の最大の目標レースという意味合いが強いレースということに、今年に限ってはなるのかもしれない。
その関係もあってか、今年は大挙26頭がこの京都ハイジャンプに登録してきた。
大きな目標を失ってしまったジャンパーたちが集うレースだから、これまで平地のステップレースでもずいぶん震災の影響が顕著であっただけに、もしかしたらここも波乱含みの京都ハイジャンプということになるのかもしれない。

前例がないケースだから、予想する側は非常に難しいレースということになるのではないかという気がしているのだが、現時点で何頭か目についた登録馬がいるので、その部分にも少し触れておこう。
ジャンプでチャンピオンとして輝いて以来、どうも順調さを欠いてきたキングジョイの登録がある。
前走は長期休養明けをひと叩きして、さあ中山グランドジャンプというところであったわけだが、せっかく久々に思ったステップを踏むことが叶ったキングジョイと陣営には少し気の毒であったという印象がある。
出走するなら、予想は別としても、この馬には頑張ってもらいたいという気がする。

また、しばらく調子が上がらなかったが、前走の阪神スプリングジャンプでは復調の兆しが大きかったテイエムトッパズレが今回も登録がある。
これも中山GJが狙いだっただろうが、しかしこの馬の場合はとにかくタフだから、多少飛越が雑なところはあるが、出てくる以上は展開のカギを握ることになるのだろう。
他にも、もうすっかり「悲願」となった重賞制覇を目指してタマモグレアー、平坦巧者の印象もすっかりなくなって、力をつけたランヘランバなども注目される。

ジャンプレースのファンにとってはまさに「お待たせ!」といった感じである今年の京都ハイジャンプ、鍛えられたジャンパーたちによる京都の長丁場、いいレースを見せてもらいたいものだ。