エプソムカップ 競馬予想

エプソムカップの競馬予想

ダービー、安田記念など、東京競馬で繰り広げられるGIシリーズが終了し、さあこれからいよいよ夏競馬という東京競馬の最終週に行われるのが、3歳・古馬混合レースとして非常に早い時期であることから、残念ながら3歳馬の出走はほとんど見られないエプソムカップである。
府中の重賞というと非常に華があり、注目度の高いレースが多い中にあって、やはりGIウィークが終了しての最終週ということで、おそらく府中の重賞では最も目立たないレースなのではないかという気もする。
その分と言ってはナニだが、レース名に刻まれる「エプソム」の文字からもわかる通り、本場イギリスのエプソム競馬場と東京競馬場との姉妹提携を行っている関係から創設された、比較的に歴史は古いレースである。
条件的にも府中の芝1800mということで、また、有力3歳馬はみなクラシックへ向かう関係上、ここは天皇賞・秋を睨んだ古馬たちによるレースと言ってもいいだろう。
ただ、これから夏競馬がスタートする、そしてまた夏のグランプリ・宝塚記念もこのあと行われるという関係もあり、天皇賞・秋への「ステップレース」という感じもそれほどなく、このレースの位置づけ自体が少々難しい気がする。
ということで、当然ここに出走するメンバーもGI級は皆無。
自然、軸馬不在の大混戦レースとなることも少なくない。ただし、府中の芝1800mという、比較的紛れの少ないコース設定であり、さらには別定戦ということも手伝ってか、それほど目を見張るような波乱も起こりにくい。
というより、波乱になっても、あまりに大混戦のために票が分かれてしまうため、とんでもない高配当はなかなか期待できないレースという気がする。
しかも、近年では府中の最終週でありながら、造園技術の進歩から、それほど芝はダメージを負っていない印象で、そうなるとあらぬ期待も夢と消えてしまうことも少なくない。もちろん中波乱なら十分に狙えるレースではあるが・・・