スプリングS トライアル

第59回フジテレビ賞スプリングS(GII・皐月賞トライアル)

世代のレベルにもよるが、このレースを勝った馬が皐月賞だけでなく、
同じく皐月賞トライアルの弥生賞同様、
もっとずっと先まで視界が開けるということは歴史が証明している。

昨年のアンライバルドはここを勝ち、皐月賞を圧倒的な強さで制したまではよかったが、
ダービーの、あの田んぼのような馬場で調子を崩して以降、
未だ立ち直りのきっかけすらつかめていないのが現状だが、まともなら相当の器である。

このレースの勝ち馬であるメイショウサムソンが二冠を達成し、凱旋門賞まで駒を進めたし、
少し前には三冠馬ナリタブライアンも共同通信杯→スプリングステークスというステップを踏んでいた。

ところが、このスプリングステークスは、弥生賞に比べれば比較的波乱になるケースが多い。
印象としては、それほどレベルの高い世代ではなく、混沌としている世代であるほど、
「スプリングステークス専用馬」のような馬も登場するから、
その意味では、弥生賞よりは難解のレースとなることが多い。

とはいえ、いずれにしても馬齢戦ということで、
近走の状況が良好な成績を収めているケースは非常に多く、
馬券的にはあまりに無謀な冒険をするのはあまり勧められない。
1番人気だからといって過信できないというのも事実であるが、
5~6番人気くらいの薄目から本命サイドに流す買い方ができれば、
まあ、配当的にも理想と言えば(3着はもっと穴ならなお)理想だろう。

そして、このレースの持つ重要な役割は、トライアルという性質ももちろんであるが、
その先を展望できる馬をいかに見つけ出すか、ということに尽きると思う。

まあこの部分は弥生賞ですでに確認済みであるとは言えるが、念のため再確認すべきではあろう。