中山記念 競馬予想

中山記念の競馬予想

年が明けると東ではまず中山金杯の開催があり、ひと開催だけ東京開催をはさむものの、すぐまた中山開催にかわって、いよいよクラシックへのトライアルやステップレースが目白押しになるという時期であるが、その開催のオープニングとなるのは、まずは古馬の中距離戦線にとって非常に重要な位置を占める伝統の別定GII・中山記念である。
中山記念は年明けの古馬の重賞の中でも非常におもしろいレースであるということができるだろう。
なぜなら、中山記念から天皇賞・春、宝塚記念を目指すいわゆる「中長距離路線組」と、天皇賞・春と宝塚記念の間に行われる春のマイル王決定戦・安田記念を目指す「マイル路線組」の有力どころがどちらも登場するからである。
そのため、春も早い時期の別定GIIということでそれほど波乱は起こらなそうな気もするのだが、これは先入観であり、それなりの実績があるにもかかわらず、例年1番人気の馬がたいへんな苦戦を強いられるレースである。
比較的高齢馬が活躍するレースでもあり、「2~3年前だったら1番人気」といった古株が「まだまだ若い者には負けん!」とばかりに奮起するレースという印象がある。
これはおそらく「馬齢が加算されて間もない」という時期的なもの(中山金杯や小倉大賞典がその典型)が影響している可能性も考えられる。
また、この中山記念は、「過去に中山記念を勝っている馬」が再び優勝するというケースもたまに見られ、このあたりはやはり「走る馬は走る」という中山コースならではの結果となっているという見方もでき、馬券検討はなかなか一筋縄ではいかないレースだ。
開幕週ということで、例年比較的良好な馬場で行われることが多い中山記念だが、一転、馬場悪化によってとんでもない大穴が上位を占めることもあるから要注意。
道悪になったら、これは中山記念に限ったことではないが、血統背景からは距離不足でも底力のありそうな馬を選択して積極的に買いたい。