エリザベス女王杯 競馬予想

エリザベス女王杯の競馬予想

古馬牝馬の限定戦GIレースは2010年6月現在2レース。
新設されて間もない春のヴィクトリアマイル(4歳上・東京・芝1600m)と秋のエリザベス女王杯(3歳上・京都・芝2200m(外))である。かつては旧年齢での4歳牝馬限定戦だったエリザベス女王杯だが、当時は京都の芝外回りの2400mで行われており、とにかく毎年のように波乱が起こるレースであった。
しかし、古馬にも開放されて「3歳以上、芝2200m(外)」と条件変更されて以来、どちらかと言えば平穏な結果に収まるレースとなってきたと言っていいだろう。
紛れの少ない外回りの2200mというコース設定、そして精神的にも安定してきている3歳以上の古馬牝馬の戦いということで、いくら穴党とは言ってもあまり無謀な馬券を買うことには賛成できない部分もある。
2009年のクイーンスブマンテ→テイエムプリキュア→ブエナビスタの決着も、「かつてのエリザベス女王杯」のような波乱(結果がわかってなおその着順の根拠が明確に見出せない)ではなく、先行残りの展開のアヤが演出した大波乱であったというべきだろう。
これはエリザベス女王杯に限ったことでなく、競馬である以上、常に潜んでいる波乱のパターンであった。
したがって、穴を狙うなら、そうした展開的な部分を根拠として・・・という検討方法が妥当な線であろう。
このエリザベス女王杯は、これまでに実にいろいろなことが起こってきており、馬券的な部分を離れてもなかなか見どころ満載のレースである。
記憶に新しいところでは、カワカミプリンセスの1着降着事件(メジロマックイーン以来、GI史上2頭目)や、人気のポルトフィーノがスタート後間もなく落馬し、カラ馬のまま猛然と追い込んで先頭ゴールという、ポルトフィーノの馬券を買っていた私など笑いごとではないようなことも起こってきた。
したがって、馬券的には以前ほど思い切った穴狙いに徹するのも難しくなってきたとは言わなければならないが、レース自体は未だ波乱含みである。