阪神大賞典の競馬予想
古馬の中長距離戦線で主要レースへの重要なステップレースとなる別定GIIは数多く組まれているが、中でも注目度の高さ、GIIでも格調の高さを感じることができるのが、秋の京都大賞典と春の阪神大賞典という、どちらも天皇賞への重要なステップレースである。
ここでは春の阪神大賞典について、いくつかのレースポイントを挙げていこうと思う。
かつて天皇賞・春が「最強馬決定戦」であった当時、この阪神大賞典は、非常に密接に天皇賞とつながりをもつレースであった。
阪神の芝3000mという、現在ではほとんど組まれていない3000m以上の長距離レースということで、この阪神大賞典をステップとして天皇賞・春を制覇する偉大な名馬は枚挙にいとまがない。
そのくらい、阪神大賞典の勝ち馬は天皇賞では圧倒的に信頼を置くことができる存在であった。
だから当然馬券的にもおもしろみはなかった。
しかし、ステイヤー自体が本当に少なくなってしまった現在、距離体系も相変わらず3000mで行われる阪神大賞典は、本番の天皇賞・春と同様、1年でも最も波乱含みの重賞というイメージをともなうようになってきた。
個人的にステイヤーが大好きなので、波乱含みのレースに変貌して悲しい思いをするのは、この阪神大賞典と天皇賞・春くらいのものだ。
ただ、生粋の穴党ファンにとっては、これまでまず波乱は考えられなかった阪神大賞典も「自分の土俵」となりつつあるわけだから、これは今まで以上に積極的に参加しようという意欲の湧くレースではあろう。
長距離レースということで、いま現在(2010年)は、わずかに残ったステイヤー血脈の高齢馬が活躍する場となっているが、おそらくステイヤーの減少には歯止めがかかることはないだろうから、今後この阪神大賞典、そして天皇賞・春がどういったレースへと変貌を遂げていくのか、正直言って想像することすら難しいというのが現状である。
その意味では、阪神大賞典という伝統のGIIも今、過渡期を迎えている。
