天皇賞(秋)の競馬予想
「天皇賞」というと、その響きからは歴史と伝統を感じることができるレースであるが、日本でも最も古い歴史をもつ「芝3200m」の天皇賞(現在は「天皇賞・春」)に対し、府中の芝2000mのスピード競馬が繰り広げられるのが、「天皇賞・秋」である。
春の天皇賞よりも、こちら秋の天皇賞のほうが、ここ数年はるかに盛り上がりを見せている。
これを書いている2010年6月現在、府中の芝コースは年々時計が速くなり、古馬の中長距離路線を進む馬たちが一堂に会する印象もある天皇賞・秋は、相当な熱戦となる。
特に、2008年のウオッカとダイワスカーレットの牝馬2強の対決は記憶に新しいところであるが、このレースは間違いなく我が国の競馬史に残るデッドヒートとなり、天皇賞・秋というレースの価値も、このレースで一気に上昇することになったのではないだろうか。
このときの勝ち時計は1分57秒2という限界値を示す好時計になったが、これが示すように、スピード決着の芝2000mということで、牝馬が活躍するレースとしてもよく知られるところである。
ウオッカとダイワスカーレットはもちろんだが、それ以外にも、天覧競馬となった2005年には、14番人気のヘヴンリーロマンスが優勝、13番人気のダンスインザムードが3着となり、3連単の配当が100万を超える馬券となる大波乱を2頭の牝馬が演出した。
その前年にも13番人気のダンスインザムードが2着、9番人気のアドマイヤグルーヴが3着に入り、やはり牝馬が波乱を演出していた。
ちなみに、このアドマイヤグルーヴの母・エアグルーヴもこの天皇賞・秋を優勝しているということで、牝馬が牡馬に混じって活躍することが多くなった近年ではあるが、その中でもこの天皇賞・秋は「女性上位」がより顕著な傾向を示していると言える。
人気馬が出走してもあまり意欲はそそられないが、人気薄の牝馬が天皇賞・秋に出走するようなら、特に穴党ファンは積極的にそうした牝馬を狙い撃つ必要があるだろう。
