第47回京都牝馬S(GIII)
各路線で、春に向けてすでに始動している有力馬たちがひしめく中央競馬であるが、この京都牝馬ステークスはもちろん府中のヴィクトリアマイルへとつながっていく最初のステップレースということになる。
年によっては「それほどでも・・・」というメンバーになってしまうことも時期的にあるレースだが、今年は違う。
実績ある古馬牝馬はもちろんだが、新進気鋭、4歳になったばかりの牝馬が早くも古馬の胸を借りる舞台となった感もある今年の京都牝馬Sである。
まずはここがポイントとなる。
要するに、古馬が強いのか、明け4歳馬が強いのか――
牡馬の王道路線では、現5歳世代の大将格のヴィクトワールピサこそ引退したが、しかしそこは「最強世代」と呼ばれるだけある。
これまでGIにはなかなか手が届かなかったトゥザグローリーとルーラーシップが早くも東西GIIをそれぞれ「納得」の勝ち上がり、ひところちょっと情けないぞという時期もあったが、しかしやはり世代の層の厚さを再アピールする形にはなった。
そして牝馬はどうかということになるのだが、昨年の3歳世代はやはり「レーヴディソールありき」で世代のレベルが語られ過ぎてしまった感がある。
残念ながら、その肝心なレーヴディソールが骨折を再発してしまい、再び長期戦線離脱。
もうあまり無理をしてほしくないと個人的には考えているのだが、とすると、昨年の最優秀3歳牝馬に輝いたアヴェンチュラも長期離脱であることから、現4歳勢の柱を完全に欠いてしまった形になっているというのがつらい。
それに比べて、5歳以上の古馬勢、特に5歳勢は、もちろんアパパネが3冠牝馬に輝いたので、1頭が抜けていたのは事実であるが、しかしアパパネが抜けているのは「実績」だけであり、「強さ」に関しては、どの基幹レースもみなアパパネと大接戦の結果であったことは事実である。
ということで、たいていこのくらいの時期は「世代交代の真っ盛り」となるのが普通であるが、今年の牝馬戦線の世代交代に関しては、「時期尚早」という見解にしているのだが・・・
おそらく人気の中心になるのは昨年のこのレースの覇者・ショウリュウムーン(2枠4番)だろう。
これを追うのが、前走の不良馬場が圧倒的な強さであった「4歳」のドナウブルー(2枠3番)、これは引き続き・・・とは言っても弟のほうであるが、しかしやはりデムーロ騎手が乗るのはプラスだろう。
加えて古馬陣では関東馬のコスモネモシン(3枠5番)は堅実無二、さらに京都金杯で好走したアスカトップレディ(6枠11番)も、この時期にあの時計で走破できたのは大きな収穫であったと思う。
ドナウブルーは前走不良だったからということもあったかもしれないが、先に行く競馬で強さを見せただけに、今回も積極的な競馬で活路を見出したいところだろう。
兄の競馬を研究しているという弟のクリスチャン・デムーロ騎手というのがヒントになるような気がする。
しかし、先導するのは、重賞は実に昨年のオークス以来となるライステラス(5枠9番)のほうだろう。
京都外回りということを考えるとスローになりやすいのはもちろんだが、このライステラスはこのところスプリント戦を2戦使われているように、テンのスピードで先行することになるはずだ。
とすると、結果的に単騎逃げの形に持ち込めるのではないか。
ということで、今回はおそらくまったく人気がないライステラスにした。
思えば、昨年の阪神JFではレーヴディソール、ホエールキャプチャ、アヴェンチュラの間に割って入った実力馬であったライステラス。
オークスの厳しい競馬で少しリズムを崩してしまった感もあるが、前走は復調気配を思わせる内容で、単騎で行ければこのメンバーでもアッと言わせるシーンもないだろうか。
あのときはデムーロ騎手(兄)の絶妙な騎乗で3着をもらったという印象もなくはないが、ノーマーク必至のここは、強気に行ってもらいたい。
さて、ここからはいよいよ古馬、というか「先輩」の出番ということになるだろうが、相手は人気でもショウリュウムーンで仕方がないかな、という気がしている。
前走の金杯はあくまでも叩き台であったはず。
スローで決め手を活かしたいタイプだけに、前走のあの厳しい流れで4着は、当時本命にしていた私も納得であった。
ここが目標なのは明らかだけに、上積みに期待したい。
そして、ライステラスについてまわりそうなのが、エーシンリターンズ(7枠14番)。
どちらかと言えば気のいいタイプという印象のある同馬は、少し間隔が開いても力は出せるのではないだろうか。
だいぶ古い話ではあるが、アパパネに先着した経験もあるくらいだから、力的にはここに入っても上位だろう。
これが単穴。
そして、押さえの筆頭は、金杯の内容からどうやら本格化と思われるアスカトップレディ、買い目は多くなるが、まったくの人気薄が中心馬だから、これも頭で押さえておきたい。
そして人気のコスモネモシン、マイルがベストではなさそうだが、好調の大外・スプリングサンダー、あとは3歳勢では、明らかにマイルのほうが合うはずのエリンコート(1枠2番)、ビッグスマイル(5枠10番)、印的にはつけないが、当然ドナウブルーも押さえるつもりではいる。
ここまでとする。
◎ ライステラス
〇 ショウリュウムーン
▲ エーシンリターンズ
△ アスカトップレディ
△ コスモネモシン
△ スプリングサンダー
△ エリンコート
△ ビッグスマイル
